にきび跡の種類と治療

         にきびの跡は主に次の3種類です

 1. 炎症後の赤み、茶色

 赤にきびが治った後に残る炎症後色素沈着で、赤や茶色の色が残ります。
背中にきびや30前後の女性に多いアゴ周囲のにきびは、ニキビ自体も勿論ですが、なかなか治らない色素沈着も悩みのタネです。

            pig.jpg

 治療方法

 ケミカルピーリングが効果的です。外用剤(トレチノイン・ハイドロキノン併用療法)を使ってホームケアでじっくり治すことも可能です。
その他:ダーマローラー、イオン導入 など

  2. アイスピック状にきび跡

軽度のにきびの炎症が長引くことで、毛穴に沿って毛穴が開いた様にできるにきび跡で、頬やみけんによく見られます。
従来の治療法では非常に治療が困難でしたが、ダーマローラーの出現できれいに治すことが可能になりました。

            ice2.jpg

    治療方法

 ダーマローラーが非常に効果的です。ダーマローラーできれいになった後は、後戻りがありません。
その他:ヒアルロン酸注射 など

  3. クレーター

 重度の赤にきびの炎症が長く続くと、真皮層の組織が破壊され、お肌に凹みができます。

           crt.jpg


 治療方法

 ダーマローラーを上手く使うとかなりきれいな状態にすることができます。
その他:炭酸ガスレーザーによるアブレーション など



ba_flaxel_pic08.jpg

首のにきびの原因は

 あごから首にかけてにきびが多く発症する場合、よく大人ニキビと言われ、ホルモンバランスが原因とされます。

 にきびの原因、というよりもにきび形成の条件は、毛孔の閉塞・皮脂分泌の更新・にきび菌の増殖、つまり、ふさがった毛穴で皮脂が外にでれないまま、ふさがった毛穴でにきび菌が増殖することで炎症を起こす状態です。

 これらの条件がそろう、ということは誰にでもありますが、それでにきびの形成があっても、多くは一時的で慢性化することはほとんどありません。

 にきびが慢性化するのは、これらのにきび形成の条件がそろい続けることです。

 つまり、正常な角質層・皮膚表面が形成できない状態が継続的に起こることで、結果としてにきびも形成され続けるのです。

 にきび形成の複数のプロセス・条件をひとつの原因に集約して考えるのは、皮膚のメカニズムからも難しい面があります。

 首ににきびができやすいのはカルシウム不足というものがありましたが、カルシウムの不足とあごから首という「限定した部位」の角質層形成のメカニズムそのものの因果関係は教えてもらえませんでした。

 皮膚は身体の器官ですから、正常な角質層形成には、身体の健康もビタミンなどの各種栄養は必要ですし、それらが機能するためにもカルシウムをはじめ、鉄などのミネラルは欠かせませんから、十分な摂取は必要です。



imagesCA0KIBBO.jpg

おでこのにきびの原因は

  おでこ、ひたいは、比較的にきびの形成が多くあります。

 にきび形成条件は、毛孔閉塞・皮脂分泌更新・にきび菌増殖(ふさがった毛穴で皮脂が外にでれないまま、ふさがった毛穴でにきび菌が増殖することで炎症を起こす状態)です。

 おでこにはにきびが形成されやすい毛穴が多く存在し、皮脂分泌の量も多くなる部位です。

 またにきび菌は皮膚常在菌なので、にきびができにくい方のお顔にも存在する、よくある菌で、これは皮脂が好物です。

 ひたいには必然的ににきびが形成される条件がそろいやすい環境にあるといえます。

 少し毛穴が詰まり始めると、にきびの条件があっという間にそろってしまうのです。

 皮膚表面の角質層は、毛穴の内壁にまで及んでいますので、ここが言い換えれば「肌荒れ」を起こすなどすれば毛穴はふさがれますので、にきびが形成されるのです。









にきびの原因と食べ物

  にきびと食べ物、食べ物がにきびにどう関与するかについて考えていきましょう。

 にきびは皮膚表面の角質層形成の過程で、毛穴がふさがれてしまうことをはじめ、複数のにきび形成プロセスが重要な問題になりますが、多くの場合「皮脂」についての関与をクローズアップされます。

 ある意味、にきびの内容物は皮脂ですから、このように考えてしまうことは何も不思議なことではありません。そして、食事によっては皮脂分泌の増加を促しますから、それ自体は間違いとはいえません。

 しかし、皮脂分泌だけが問題であれば、「てかてか=にきび」が成立するはずですが、現実は必ずしもそうとはいえません。

 事実、どなたの場合も鼻の皮脂分泌量は多いものですから、にきびがもっともで出来やすい部位は鼻であってもおかしくないはずです。

 しかし、鼻の毛穴は比較的大きくできているため、ふさがりにくく、皮脂は皮表へ排出されやすくなるため、実際にはほかの部分と比較すると、にきびの条件が必ずしも重なりやすいとは言い切れないのも事実です。

 そして、「野菜をよく食べるようにしていますがにきびが治りません」「油っこいものは食べませんがにきびが治りません」「何を食べるとニキビにいいですか?」というご相談も多く寄せられるのですが、これらも一時的な症状に関しては有効なお答えはできるかもしれませんが、慢性的ににきび形成が続く場合に食べ物だけで何とかしようと考えても、皮膚は外環境への反応を起こすことを役割としますから、なかなか解決しにくいともいえます。

 もちろん皮脂分泌の亢進にかかわる糖質・脂質の過剰摂取は悪化要因となりますし、ビタミン・ミネラルの不足は角質層の形成、ニキビ跡の修復にもかかわりますので、指導どおりの栄養摂取は必要となります。




27.jpg

にきびを作らない

にきびは、作らないことが一番なのですが、出来てしまったときもあわせて対策をきちんと知っておきたいものです。

最初に、自分の肌の傾向を知っておきましょう。にきびになりやすい肌には脂性肌乾燥肌、敏感肌などがあります。

一般に脂性肌は皮脂の過剰分泌、乾燥肌は角質の厚化、敏感肌は刺激などが原因でにきびが出来やすくなりますので、それぞれの

マイナス要因を補うような化粧水や洗顔料を選んで、肌への負担を軽くしてあげましょう。

にきびの初期段階での対策も重要です。

ちょっとした変化に気付いたら、その部分をこすったり、爪で引っ掻いたりせずに、肌を清潔に保つようにしましょう。

清潔を気にするあまり1日の洗顔回数を多くしすぎると、今度は皮膚に必要な油分まで取り除いてしまうため、洗顔は1日2回までを限度として、洗顔料を十分泡立ててからやさしく洗い洗い残しのないよう十分にすすぎましょう。

市販の塗り薬を使用する他にサプリメントの摂取も考えられます。ビタミンB群やミネラルβカロチン、乳酸菌、亜鉛などがおすすめですが全体的にバランスの取れた食事が基本となりますので、サプリメントへの頼りすぎは禁物です。




         e6c9ec8b.jpg

にきびをつぶすタイミング

にきびって出来てしまったらついつぶしたくなりますが、にきびはつぶしたらダメと言われています。

にきびはつぶすべきか、それともつぶさないべきか?

実はにきびってつぶしてもいいのです。しかしそのつぶすタイミングがとても重要なのです。

にきびができ始めて赤く炎症がある状態の赤にきびの段階では、まだつぶすのは早いです。初期の赤にきびの状態では、なるべくにきびに触れないようにして、炎症をひどくさせないこと。

3~4日程度我慢すると、にきびの真ん中が白く浮き上がったような状態になってきます。その時がにきびをつぶすベストタイミングです.

白くなってきたという事は、細菌が戦い終わった後で膿がたまった状態です。

むやみにつぶすものではないという事でね。

そのタイミングを間違えば、にきびを悪化させてしまうだけです。

力を入れて押しつぶさなければ膿が出てこないようなら、きっとそれはまだ膿を出すタイミングではなかったという事でしょう。

力を入れず、軽く押さえただけでプチッと出てくると、ベストタイミングです。



case_photos_01_3.jpg

ニキビと体質

両親にニキビが出来やすい方がいても、子供に遺伝するとは言われていません。

一卵性双生児の場合、ニキビが同じ場所にできたり、その程度が同様であったりするという報告もありますが、全く一致しない例も挙げられています。

遺伝というものが、肌質や皮脂腺の大きさ、皮脂の分泌量などにおいては、なんらかの傾向があるという関連性をもっているといわれていますが、それを受け継いで、ニキビに繋がっているとは、考えられにくいのです。

生活習慣や食生活、また、性格などの違いは、それぞれの生活環境の中で形成されていくもので、体質は改善していくことが可能なのです。

両親にニキビ跡が残っていても、ニキビができやすい家族がいても、自分自身の体質を良く知り、うまく向き合うことで、改善、治療はできるのです。

家系がニキビと無関係であっても、不規則な生活や、間違ったお手入れ方法の結果、ニキビができてしまうことは多くあります。

ニキビができやすい体質の方は、まず、生活習慣、食生活、お手入れ方法などを重点的に、見直して見る必要があるようです。

ニキビが出来やすいと思っていただけで、他の要因が見つかるかも知れませんし、それを改善するだけで、解消される場合もあるからです。




            images_discount-student02.jpg

あごのにきびの原因

にきびの大半を占めるといっても過言ではないあごのにきび。

あごのにきびはあごやフェイスラインに集中的に発生し、重症なにきびになることも多く、一度治ったと思っても繰り返し発生します。

適切な治療法を見つけて治療しないとあごのにきびは跡が残りやすいといわれています。

このようなあごのにきびに悩んでいる人も少なくありません。

あごのにきびの原因
��、女性はあごの毛穴があまり発達していないので、皮脂の分泌が過剰になると毛穴が詰まりやすいということがいわれています。

��、ストレスなどでホルモンの分泌のバランスが崩れ、黄体ホルモンの分泌が促されるということもあごのにきびの原因といわれています。




          ago_genin.gif

生活改善で肌は綺麗になる

刺激の少ない服装にする

 にきびを根治するためには生活習慣を改善がすることが効果的です。とりあえず薬をつけて表面上は治っても、にきびになる原因そのものを改善しないと何度もにきびが発生する可能性があるからです。

特に大人になってから発生したにきびは、生活環境の変化が大きく影響していることが多いです。

にきびを発生させないためにも、基本的な生活習慣を見直していきましょう。背中にきびのような隠れた肌の炎症は服装を含め、刺激物から肌を守ることで改善効果が期待できます。

夏場に多い汗は細菌を増殖させ、にきびに悪影響を及ぼしますので、汗をかいたらすぐに拭き取るようにしましょう。

汗の吸収の良い素材の服や、肌に刺激が少ない綿の下着を着るなどの工夫も必要です。

また、洗濯の際に服に洗剤が残る場合は、刺激物として肌荒れの原因になります。すすぎを多めにすることで洗剤を残さないようにしましょう。

健康的な食事を心がける

食事は1日3食を基本とします。脂分の多いもの、アルコール、コーヒー、甘いものは皮脂の分泌量を増やしやすいので控えましょう。特に揚げ物は一晩で肌に悪影響が現れる方もいます。

にきびができる原因の大半が過剰は皮脂の分泌なので、この多すぎる皮脂の材料になる糖分や油分を控える必要があります。

逆にビタミンを多く含む食品を多く摂ることで新陳代謝を促し、コラーゲンの生成を助けます。

ただし、「チョコレートやピーナッツがいけない」「辛いカレーはにきびには良くない」と言われていますが、医学的には万人に当てはまるというわけではありません。

返ってそれがストレスになるようでは逆効果です。にきびを必要以上に気にせずにできる範囲で規則正しい食生活を心がけましょう。

毛穴が開く入浴で洗顔する
 
浴後に洗顔をすることがにきびの抑制を促します。

これは毛穴が開き、汚れが落としやすくなるためです。殺菌効果も優れているため、夜にお風呂に入る習慣をつけたいものです。

入浴をする際は肩まで浸かって皮膚表面を暖めてから、軽く石鹸で洗う方法をお勧めします。温めることにより毛穴が開き、中の脂が取り除きやすくなります。

体を洗うときはにきびを刺激しないように、ゴシゴシこすらないことが基本になります。良く泡立てて、マッサージするように優しく洗います。

シャンプーも肌に刺激物が残らないように良くすすぎ、洗った後は良く乾かします。体が洗い終わったら、最後に洗顔を行いましょう。

たっぷりの睡眠を取る
 
生活習慣の中でも特に改善したいのが不規則な生活で起こる睡眠不足です。

睡眠不足の朝に化粧ノリが悪い場合があります。これは肌の調子が悪くなっている証拠です。

肌の色が悪い、ツヤが悪いといったトラブルの起因にもなります。

皮膚は体の体調を一番に感じ取れる箇所です。お酒を飲むと顔がむくむ、寝不足でクマが出る、疲れると肌のハリがなくなるといったように、肌は敏感ですので十分に休息を取ってあげます。

服装、食事、入浴、睡眠を意識した規則正しい生活が、にきびや肌の調子を良くする第一歩になります。

ニキビに悪い食べ物

まずチーズやバター、油がたっぷりのお肉などの動物性脂肪が多く含まれる食べ物です。脂分の多い食べ物は皮脂の分泌量を増加させ、血液中の脂肪濃度も高まりますから、やはりお肌そのものに良くありません。

他にもナッツ、チョコレート、カフェインの含まれるコーヒーや紅茶もよくありません。

香辛料のきいている、カレーやキムチなどの刺激物もあまりニキビに良い食べ物とは言えません。

カフェインはビタミンB群の吸収率を低下させ、コーヒーや紅茶にミルクやお砂糖をたっぷりいれて飲むことは
糖分、動物性脂肪の摂取量が多くなりがちです。

刺激物は消化器官に負担がかかりますからその分、お肌がニキビの原因になる菌に対する抵抗力が低下してしまいます。

更に市販のカレールーには脂質がたっぷりと含まれていますから注意が必要になります。

どれも無理に我慢すると反対にストレスでニキビができてしまうこともあります。

ですから油っぽい物や刺激物を食べ過ぎてしまったらしばらくは野菜中心のヘルシーな食生活を心がける、等のメリハリのある食生活で美肌へのモチベーションを保ちましょう。




          yobo.gif

にきび跡を消す方法

にきび跡には深いものと浅いものがあり、それぞれ、にきび跡の治療の方法は変わってきます。

浅い陥没のにきび跡を消すなら、グリコール酸によるケミカルピーリングという治療方法でにきび跡と周囲の皮膚との段差が少なくなり、にきび跡が目立たなくなります。

深い陥没のにきび跡を消す治療には、トリクロロ酸やサリチル酸など、やや強めの酸を用いたケミカルピーリングの治療が行われます。

にきび跡が盛り上がっている場合は、外科的に切って縫い合わせる方法や、ステロイド薬を局所注射する治療が行われることもあります。

にきび跡が茶色く色素沈着してシミになっていて陥没の場合は、毛細血管の拡張状態などがあり、治療も難しいようです。

にきび跡が色素沈着によるシミになっているだけなら、ケミカルピーリングという治療やダイヤモンドピーリングという治療法でにきび跡を目立たなくすることができます。

フラッシュランプによる光を皮膚にあてることで、血管を壊して赤みを消すという光治療もあります。

にきび跡を消す治療はいろいろありますが、どれも保険がききません。

にきび跡を治療するとしたら、実費になります。

症状が軽いうちににきび跡の治療をしてしまいましょう。

にきびやにきび跡が軽いうちなら、自宅でのピーリング治療などもできます。




cosme_p03.jpg

にきび跡を消すケミカルピーリング

にきび跡を消す治療に、ケミカルピーリングという治療方法があります。

グリコール酸などの薬剤を皮膚の表面に塗布すると、皮膚表面の古い角質をゆっくり取り去ることができます。

皮膚の細胞に薬剤で刺激を与えて新陳代謝を促進させ、にきび跡を消す治療です。

にきび跡を消す治療のケミカルピーリングには、いろいろな薬剤が使われます。

代表的な薬剤はアルファヒドロキシ酸とトリクロール酸。

その他フェノール、ジェスナーズ液、サリチル酸などもケミカルピーリングに使われます。

国内のエステや美容外科、皮膚科などで行われている、にきび跡を消すケミカルピーリングには、20-50%のAHA(おもにグリコール酸)を使っています。

このにきび跡を消すケミカルピーリングでは一時的な効果しかなく、TCAによるピーリングのほうが効果的です。ただし、時間がかかります。

TCAによるにきび跡を消すケミカルピーリングにブルーピールとよばれるものがあります。

これは15%のTCAに青い色をつけることによって医師がピールの深さをわかりやすくするものです。

にきび跡を消すケミカルピーリングでは、術前や術後の治療が非常に重要です。

皮膚の角質や表皮をはがすことになりますから、バリア機能や水分保持などの対処が必要です。

充分な知識をもった皮膚科の医師のもとで受けるようにしましょう。




chemical_pic_01.jpg

Template by:

Free Blog Templates