大人のにきび ストレスニキビ

 にきびで治療を受ける人の80%近くが日常的なストレスとの関係を自覚しているという報告もあります。

 特に、大人になってからのにきびはストレスの影響による部分が大きいといわれます。

 寝不足や肉体的疲労、発熱といった肉体的ストレスや精神的ストレスによって分泌されるストレスホルモン(副腎皮質ホルモン、ステロイドホルモン)で悪化するにきびで、転職や引越しなど、環境の変化などによって改善したり悪化することがあります。

 原因になっているストレスを取り除くことが根本的な治療法ですが、それが難しい場合は、体の内側からにきびを治療・予防します。

 ケミカルピーリングなど通常のにきび治療に加え、ホルモンバランスを整えるプラセンタ注射、サプリメントをプラスし、難治性の場合はビタミンAを内服します。

 メンタルな動きに、体の巡りは邪魔されるということです。

 ストレスがたまってくると血流が悪くなり、合わせて内側のリズムが悪くなってきます。

 すると肌に充分な栄養がいきわたらなくなり、自然と肌が乾燥気味になり乾燥した肌の角質はどんどん固くなっていって、毛穴に皮脂が詰まりやすくなっていくのです。

 また、ストレスで体のバランスも崩れがちになります。男性ホルモンが過剰になったりすると、必要以上に皮脂を分泌しやすくなるともいわれています。
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         大人のにきび(ストレスにきび)の特徴

         環境の変化ににきびの状態が左右されやすい 

         通常のにきび治療で治りにくい

         春先から夏場にかけて悪化することが多い

         主に額や、小鼻のTゾーンに出来やすい



女性ホルモンが肌に与える影響

女性ホルモンと呼ばれているものは1種類ではありません。

エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の大きく2つに区分されており、働きが異なります。

エストロゲンは皮脂分泌を抑え、きめ細かい肌を保ちますが、プロゲステロンは逆で、皮脂分泌を促します。

生理前になると肌が荒れやすくなるのは、このプロゲステロンの影響というのが一般の説とされてきましたが、実際は間違いで、このメカニズムがわかれば良いのですが今のところ不明です。

女性ホルモンバランスが正しく保たれ、その上でエストロゲンの美肌作用を充分に享受できればベストです。


            

にきび跡の種類と治療

         にきびの跡は主に次の3種類です

 1. 炎症後の赤み、茶色

 赤にきびが治った後に残る炎症後色素沈着で、赤や茶色の色が残ります。
背中にきびや30前後の女性に多いアゴ周囲のにきびは、ニキビ自体も勿論ですが、なかなか治らない色素沈着も悩みのタネです。

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 治療方法

 ケミカルピーリングが効果的です。外用剤(トレチノイン・ハイドロキノン併用療法)を使ってホームケアでじっくり治すことも可能です。
その他:ダーマローラー、イオン導入 など

  2. アイスピック状にきび跡

軽度のにきびの炎症が長引くことで、毛穴に沿って毛穴が開いた様にできるにきび跡で、頬やみけんによく見られます。
従来の治療法では非常に治療が困難でしたが、ダーマローラーの出現できれいに治すことが可能になりました。

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    治療方法

 ダーマローラーが非常に効果的です。ダーマローラーできれいになった後は、後戻りがありません。
その他:ヒアルロン酸注射 など

  3. クレーター

 重度の赤にきびの炎症が長く続くと、真皮層の組織が破壊され、お肌に凹みができます。

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 治療方法

 ダーマローラーを上手く使うとかなりきれいな状態にすることができます。
その他:炭酸ガスレーザーによるアブレーション など



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首のにきびの原因は

 あごから首にかけてにきびが多く発症する場合、よく大人ニキビと言われ、ホルモンバランスが原因とされます。

 にきびの原因、というよりもにきび形成の条件は、毛孔の閉塞・皮脂分泌の更新・にきび菌の増殖、つまり、ふさがった毛穴で皮脂が外にでれないまま、ふさがった毛穴でにきび菌が増殖することで炎症を起こす状態です。

 これらの条件がそろう、ということは誰にでもありますが、それでにきびの形成があっても、多くは一時的で慢性化することはほとんどありません。

 にきびが慢性化するのは、これらのにきび形成の条件がそろい続けることです。

 つまり、正常な角質層・皮膚表面が形成できない状態が継続的に起こることで、結果としてにきびも形成され続けるのです。

 にきび形成の複数のプロセス・条件をひとつの原因に集約して考えるのは、皮膚のメカニズムからも難しい面があります。

 首ににきびができやすいのはカルシウム不足というものがありましたが、カルシウムの不足とあごから首という「限定した部位」の角質層形成のメカニズムそのものの因果関係は教えてもらえませんでした。

 皮膚は身体の器官ですから、正常な角質層形成には、身体の健康もビタミンなどの各種栄養は必要ですし、それらが機能するためにもカルシウムをはじめ、鉄などのミネラルは欠かせませんから、十分な摂取は必要です。



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おでこのにきびの原因は

  おでこ、ひたいは、比較的にきびの形成が多くあります。

 にきび形成条件は、毛孔閉塞・皮脂分泌更新・にきび菌増殖(ふさがった毛穴で皮脂が外にでれないまま、ふさがった毛穴でにきび菌が増殖することで炎症を起こす状態)です。

 おでこにはにきびが形成されやすい毛穴が多く存在し、皮脂分泌の量も多くなる部位です。

 またにきび菌は皮膚常在菌なので、にきびができにくい方のお顔にも存在する、よくある菌で、これは皮脂が好物です。

 ひたいには必然的ににきびが形成される条件がそろいやすい環境にあるといえます。

 少し毛穴が詰まり始めると、にきびの条件があっという間にそろってしまうのです。

 皮膚表面の角質層は、毛穴の内壁にまで及んでいますので、ここが言い換えれば「肌荒れ」を起こすなどすれば毛穴はふさがれますので、にきびが形成されるのです。









にきびの原因と食べ物

  にきびと食べ物、食べ物がにきびにどう関与するかについて考えていきましょう。

 にきびは皮膚表面の角質層形成の過程で、毛穴がふさがれてしまうことをはじめ、複数のにきび形成プロセスが重要な問題になりますが、多くの場合「皮脂」についての関与をクローズアップされます。

 ある意味、にきびの内容物は皮脂ですから、このように考えてしまうことは何も不思議なことではありません。そして、食事によっては皮脂分泌の増加を促しますから、それ自体は間違いとはいえません。

 しかし、皮脂分泌だけが問題であれば、「てかてか=にきび」が成立するはずですが、現実は必ずしもそうとはいえません。

 事実、どなたの場合も鼻の皮脂分泌量は多いものですから、にきびがもっともで出来やすい部位は鼻であってもおかしくないはずです。

 しかし、鼻の毛穴は比較的大きくできているため、ふさがりにくく、皮脂は皮表へ排出されやすくなるため、実際にはほかの部分と比較すると、にきびの条件が必ずしも重なりやすいとは言い切れないのも事実です。

 そして、「野菜をよく食べるようにしていますがにきびが治りません」「油っこいものは食べませんがにきびが治りません」「何を食べるとニキビにいいですか?」というご相談も多く寄せられるのですが、これらも一時的な症状に関しては有効なお答えはできるかもしれませんが、慢性的ににきび形成が続く場合に食べ物だけで何とかしようと考えても、皮膚は外環境への反応を起こすことを役割としますから、なかなか解決しにくいともいえます。

 もちろん皮脂分泌の亢進にかかわる糖質・脂質の過剰摂取は悪化要因となりますし、ビタミン・ミネラルの不足は角質層の形成、ニキビ跡の修復にもかかわりますので、指導どおりの栄養摂取は必要となります。




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